Hævnen

『未来を生きる君たちへ』鑑賞
本年度 アカデミー賞ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞W受賞作品。


原題通り、『復讐』でよくない?
邦題で、「君」とか「未来」が入る率高いな(笑)


またもや、真面目そうな映画で眠気との戦いとおもいきや、サスペンスフルなドラマとして普通に面白い。
「報復」と「赦し」の物語で、そのテーマは非常にわかりやすい。
しかし、何が正しく、正しくないかは難しい。暴力も報復も連鎖し、次のそれを呼ぶ。
クリスチャンの行動は完全にテロであり、その結果は悲劇しか生まない。アントンの行為は心情的に善でありながら、先にあるものこそ絶望的な悲劇を予感させる。
踏むとどまれば、暴力の連鎖は解けたはずなんだけど、それは難しい。また、どこまで遡れば、悲劇を止められたのかも難しいんだよね。その圧力の高まり、そして爆発の流れも自然。映画としてもテンションが保たれている。