世界コミックスの想像力
- 作者: 小野耕世
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 単行本
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ユリイカに連載されていたエッセイの単行本化。
まさに知られざる世界のコミックスだけでなく、誰もが知ってる『ポパイ』や『ドナルドダック』にも言及。
ひじょうに読みやすい上に、勉強・参考になること多数。
ポパイの腕は解剖学的におかしい、なんて指摘されるまで思いもしなかったよ。『BILLY BAT』はウォルト・ディズニーとカール・バークスのことか。これも恥ずかしながら知りませんでした。
紹介されている作品では、『ITO』が見たいなぁ。廉価版はないのかしら? あとは『しわ』とフランス語版『赤色エレジー』も手にしたい。
マンガ・アメコミ・BDを語る本は、片方を貶める比較論が出てくることが多いけど、別物なんだから、それそれに面白いでいいと思うんだよね。
その点、さすがは小野先生。オルタナとファンタスティック・フォーを同時に愛で、BDもマンガも等しく語る。まさか『変ゼミ』まで言及されているとは(笑)あれ*1とは大違い。
好きな方は黙ってても読むだろうから、『アライバル』*2とかで海外のコミックに興味が湧いた方にオススメ。