The Fighter

今年のアカデミー賞候補作は、個人的にはみんなそそられるので、続けて『ザ・ファイター』鑑賞。
実在のボクサー、ミッキー・ウォードと異父兄ディッキー・エクランドを描いた作品。


もうね、義実家がエネミー、トメ・コトメ(何人いるんだよ?)状態ですよ(笑)


映画としても面白いんだけど、やはり特筆すべきは助演賞を受賞した二人。
クリスチャン・ベールは怖いね。昔はスポーツやってたけど今では筋肉が落ちた、という体格と動きを作ってるのも凄いんだけど、口だけは達者なダメ人間なのにみんなから愛されているという雰囲気に説得力がある。何より、クスリをキメてる時のボーッとしてるのに目だけがギラギラしてる演技は、ホントにやってるの?(笑) しかも、出所した後はちゃんと健康的になってるんだよね。
母親役のメリッサ・レオも強烈。ちょっとトンチンカンで、強引なステージママを熱演。ホントにうざい(笑)。
この二人に比べると、主演のマーク・ウォールバーグは地味。でも、この控えめさが逆に際立っていて、ずっと兄と母のわがままを黙って聞いて、でもしっかりと胸に秘めたものはあり、家族がダメ人間だということはわかってるけど、でも愛している、というが、朴訥な顔からにじみ出てるんだよね。肉体も凄いんだけど。


エンドロールで、本人たちの映像が出るんだけど、これまた似てる。


役者だけで見ちゃう2時間でした。