SPELL BOUND
スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)
- 作者: シャンナ・スウェンドソン,今泉敦子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/12/12
- メディア: 文庫
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(株)魔法製作所シリーズ*1第5作。
本国で出版のめどが立たず日本で出すって、珍しいパターンだね。
㈱MSIに復職するため、ニューヨークに戻ったケイティ。ところが久しぶりの出勤の朝、地下鉄内でいきなり魔法を使った犯罪の現場に出くわす。どうやらライバル会社スペルワークスの仕業らしい。魔法の悪用を企む輩を阻止すべく立ちあがった、伝説の大魔法使いマーリン率いる(株)MSI。切り札はマーケティング部長に昇進したケイティのカスタマーカンファレンス。愛するオーウェンの協力も得て、計画は順調に進むかに見えた。だがカンファレンスのさなか、敵の陰謀がオーウェンを襲う。そしてついにオーウェンの出生の秘密が明らかに……。大人気のロマンチックファンタジー第五弾、日本版オリジナルの書き下ろしで登場!
改めて読むと、これもパラロマだね。
これで最終巻と考えていいのかな?
う〜ん、イマイチ感想ないなぁ。
ケイティの昇進、親友の同居、ライバル社の攻勢、オーウェンの出生の秘密、シリーズ通しての陰謀、と変化がてんこ盛りなのに、悪い意味で、コンパクトにまとまっちゃってるんだよね。この内容なら、もう1冊欲しい。特に、ケイティはせっかく昇進したんだから、そのキャリアウーマンぶり(?)をもっと読みたかった。
オーウェンの秘密も唐突ではないけど、もう少し溜めがあった方が。
だらだら続いた末に終わるのもなんだけど、面白さの頂点で幕を下ろしているわけでもない。とにかくこの1冊で区切りをつけるという目的で、ちゃんとまとまっているのは器用だと思うんだけど、こじんまりした読後感は残念。
ロマンス成分は、程良くて個人的には好み(笑)
これくらいのぬるさだと、向こうじゃ受けないのか?