The Spell of War

知人に借りた同人誌で、ダーシー卿シリーズの未訳ものを読む。


「戦場の呪文」ランドル・ギャレット
1939年の大戦期に、若きダーシー中尉とオーロクレイン軍曹の戦場での出会いが描かれている。
才能ある新人将校の言葉に耳を貸さない頑固な上官という定番の冒頭から、ダーシーが敵の魔法を見破り、オーロクレインが魔法で逆襲し、ラストは小粒なもののミステリ的なシメ。
魔法で戦闘するんで(補助だけど)、今までで、一番マスター・ショーンが魔術師っぽいかも(笑)
順番では最後に書かれた作品らしいけど、年代では一番最初で、ファンとしては満足できるプレゼント。


シリーズって、

『魔術師が多すぎる』TOO MANY MAGICIANS*1
「その眼は見た」The Eyes Have It(『魔術師を探せ!』*2所収)
シェルブールの呪い」A Case of Identity(『魔術師を探せ!』所収)
「藍色の死体」The Muddle of Woad(『魔術師を探せ!』所収)
「十六個の鍵」The Sixteen Keys(「ミステリマガジン600号」掲載)
「苦い結末」The Bitter End(「SF宝石4号」掲載)  
ナポリ急行」The Napoli Express(「SF宝石11号」掲載)
「想像力の問題」A Stretch of the Imagination(「別冊・奇想天外13号」掲載)
「重力の問題」A Matter of Gravity(『SFミステリ傑作選』*3所収)
イプスウィッチの瓶」The Ipswich Phial(『SF九つの犯罪』*4所収)
「戦場の呪文」The Spell of War ←いまココ

で全部?
とっとと短編集出してくれれば、こんな苦労しないで済んだのに。
いや、雑誌探すの楽しかったけど(笑)
今からでも、出してくれないかな〜