2010年8月号

S-Fマガジン 2010年 08月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2010年 08月号 [雑誌]

今月の特集は、浅倉久志追悼』
たとえ、誰が訳者かを意識していなくても、翻訳リストを見れば、どれだけお世話になっていたのかがわかるというもの。
本当にお疲れ様でした。


翻訳は、採録5本。
・「信号手」……キース・ロバーツ
 『パヴァーヌ*1の一篇であり、何度か読んでるんだけど、やはりいいなぁ。
 改変ものの情景として、どこまでも続く信号塔ネットワークは最高の美しさ。
 異質でありながら、ノスタルジック。
 『雑想ノート』*2の高射砲塔の町に食感が近いかも。


・「田園の女王」……R・A・ラファティ
 これは、じいちゃんが電車に投資していたら、クルマ社会になってたとか?


・「ドローデの方程式」……リチャード・グラント
 正直、よくわからなかっただけど、うたた寝して、ちゃんと起きて受け答えしている夢を見ているような読書感。


・「このあらしの瞬間」……ロジャー・ゼラズニイ
 恥ずかしながら、ゼラズニイはあんまり読んでないんだけど、カッコいいなぁ。
 アメリカン・ニュー・ウェーヴの定義は知らないけど、このスタイリッシュさは他のも読みたくなったなぁ。


・「自転車の修繕」……ジェローム・K・ジェローム
 どうという話ではないんだけど、楽しい傑作。
 『ボートの三人男』*3も行ってみようかなぁ。


SFマガジン・表紙ギャラリー」は92〜99年。
松葉口忠雄と小阪淳。
小阪淳は6年も描いてたのね。


大森望の新SF観光局」は、アンソロジー
浅倉久志追悼アンソロジーは期待だなぁ。


堺三保アメリカン・ゴシップ」は、SFドラマ


「デッド・フューチャーReMix」は、お休み


「SF挿絵画家の系譜」は、野田弘志


「サイバーカルチャートレンド」は、電池。
ipadは本と言うには重いんだよなぁ。


「サはサイエンスのサ」は、ニセ科学
この立ち位置を目指したいけど、難しいよなぁ。


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、UMAいいよね!(笑)
香山リカは、テクノ不安症


「人間廃業宣言」の映画紹介より、『2012』パニックが面白い(笑)


「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
"Flying in the Face of God"ニナ・アレン
が面白そうだった。


来月は、東京SF化計画