UMBRELLA ACADEMY APOCALYPSE SUITE
アンブレラ・アカデミー ~組曲「黙示録」~ (ShoPro books)
- 作者: ジェラルド・ウェイ(作),ガブリエル・バー(画),ジェームズ・ジーン(扉絵),金原瑞人
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2010/03/30
- メディア: 大型本
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昨年、絵に一目惚れして、読めもしないのに原著を買った作品。
まさか、翻訳されるとは! しかも、こんなに早く!
最近は復刊が続いたので、そういう意味でも歓迎。
世界中で妊娠していない女性から子どもが生まれるという異常事態が発生。天才発明家ハーグリーヴズは、そのうち7人の子どもたちを引き取ることを発表し、「世界を救うため」という言葉を残して姿を消した。数年後、エッフェル塔が発狂するという奇怪な事件が起き、特殊能力を持った子どもたちが突如姿を現す。そう、彼らこそハーグリーヴズが育てた“世界を救う”7人のヒーローたち――〈アンブレラ・アカデミー〉だった。
それから20年後、ハーグリーヴズの死をきっかけに集結した彼らは、世界を救うため再び立ち上がるが……?
絵はミニョーラに似ていて、日本人でも拒絶反応は出にくいかな。ただ、ディフォルメが効いているんだけど結構表現がグロテスク。ストーリーは、バットマンやスパイダーマンと違って、これだけで独立しているので基礎知識は必要ない。とは言うもの、No.5を襲う謎の男たちやケネディ暗殺については次巻*1で語られる。
一人ひとり際立ったヴィジュアルで、性格も生活も破綻者ばかりなんだけど、行動はしっかりヒーローというのが面白い。
見た目は一番異様だけど、正統派ヒーローな性格のスペースボーイ。
スペースボーイに常に反抗している、ダークヒーロー的なクラーケン。
夫に親権を取られた娘が気になっているルーマー。
ヤク中で、精神病のセアンス。
20年前に姿を消し、同じ姿のまま現れたNo.5。
何の才能もないと思われてきたヴァーニャ。
見た目的にはスペースボーイが好きなんだけど、セアンスいいなぁ。
能力的にはルーマー最強じゃない? クラーケンの能力がイマイチわからず。
あと、ママもグロテスクでいい。
『ウォッチメン』*2や『フロム・ヘル』*3に比べると、かなりマンガっぽく読みやすいと思うので、アメコミ初心者にもオススメ。
次の小プロは「スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード」*4と「バットマン:ザ・ラスト・エピソード」*5。これまた楽しみ。
ふと思ったんだけど、ヴィレッジから出る「X」がつく何かって、『Smax』*6じゃね?