(500)Days of Summer

(500)日のサマー』鑑賞。

グリーティングカード会社でライターを務めるトムは、アシスタントとしてやってきたサマーに一目惚れする。運命の恋人と信じるが、サマーは愛を信じず、気楽な友人でいたいと言う。それでも、二人は愛を育んでいくが……

こちらはアタリ(笑)


破局した直後や出会った瞬間など、500日の出来事を行ったり来たりする構成が特徴の映画。
普通、『メメント』的にその構造から徐々に別れた原因が浮かび上がってくると予想しがちだけど、別れた理由がわからないのはそれではなく、ほとんどトムの視点からしか描かれていないから、結局サマーが何を考えていたのかは、行間を読むしかない。また、ある意味彼もサマー中心の思考だから、それ以外に何考えていたかは意外に読めないかも。
冒頭で言われるようにこれは恋愛の物語ではなく、必然と偶然、リアリストとロマンチスト、男と女……相反し、補完し合う属性の物語。


ズーイー・デシャネルが超美人ではないんだけど、かわいらしく、エキセントリックなサマーを好演。また、トムの友人連中のボンクラっぷり、やけに大人っぽい年の離れた妹、脇役もみんなよかった。
トムの心象風景がディズニー風、フランス映画風が描かれている表現も面白かったかな。


ちなみに、こちらもほぼ満員。