INGROURIOUS BUSTERDS
『イングロリアス・バスターズ』鑑賞
タランティーノ好きなんで楽しんできましたが、正直、狙いがちょっとわからない。
いつもどおり、オマージュの塊というのは雰囲気でわかるんだけど、戦争映画はさっぱり見てないんで、『キル・ビル』みたいな「あるある」感を堪能することはできなかった。オープニングがマカロニだなぁ、くらい。
そういう毎度おなじみのおもちゃ箱を見せてくれただけなのか、それとも、もしかしたら、戦争への何らかのアンサーが込められているのかが読めないんだよね。
ただ、見ていて思ったのは、今までのステロタイプ的な戦争映画ではやってなかったことを敢えてやってる気はする。アメリカ軍は白人だけじゃなくてインディアンも参加していたし、フランスには黒人も多く住んでいたし、連合側だってナチと同じくらい残酷な仕打ちはしていたわけだし、イングロリアス・バスターズは完全な怪物で、ドイツ側の方が結構感情豊かに描かれていたり。顕著なのはドイツ語とフランス語のセリフが多いこと。
また、仮想の目線が当時ではなく、現在に据えられて撮っている感じもするんだよね。だから、ナチが負けることもキャラクターは知っているような気配が。
それとも、映画をプロパガンダなんかに使ったナチスを映画を使ってやっつけたかっただけなのかなぁ(笑)
俳優は、ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツが気持ち悪くてよかったなぁ。ブラッド・ピットは頭悪い役が似合うね。