UNDER THE SKIN

アンダー・ザ・スキン (BOOK PLUS)

アンダー・ザ・スキン (BOOK PLUS)

『アンダー・ザ・スキン』ミッシェル・フェイバー〈アーティストハウス〉

外科手術の跡が残り、若くも中年にも見える巨乳の奇妙な女。彼女は車を流し、筋肉隆々の男のヒッチハイカーを見つけると、乗せてあげる。しばらく会話し、期待通りだと麻酔で眠らせ、工場へ……。彼女の正体と目的は?

人間と動物、男と女、階級、あらゆる「差」の物語。
皮膚を剥がせば全て一緒。主人公はそのことに、都合がいい方にも悪い方にも自らを縛り付けてしまい、動けなくなってしまう。
違いを理解することを恐れ、拒むことは、結局、破滅が待っている。
この「差」は色々と考えさせられるもので、それをアレゴリーで描いている……んだけど、そんなことを突き抜けるほど変な話(またか)
設定は意外に捕らえどころがなく、SF的に解釈したくなるけど、考えてもあんまり意味がなさそうなんだよね(笑)