司書つかさセレクション

今週は雑誌もあまり出ないので、SFMをちゃんと購読するようになってから5年半の個人的セレクションでも。
切りよく10本にしたかったんだけど、なかなか選びがたく、1年分ということで12本。作品集に収録されたものは省いた(チャンとかリンクとか)

  • 「ロブスター」……チャールズ・ストロス(568号)
  • 「ライフ・イン・ザ・グルーヴ」……イアン・ワトスン(583号)
  • 「クッキー・モンスター」……ヴァーナー・ヴィンジ(587号)
  • 「アイスクリームの帝国」……ジェフリー・フォード(587号)
  • 「エメラルド色の習作」……ニール・ゲイマン(589号)
  • 「暗黒の晩餐会」……リズ・ウィリアムズ(589号)
  • 「抱擁もて新しきもの迎ふる神」……ベンジャミン・ローゼンバウム(590号)
  • 「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」……チャイナ・ミエヴィル(599号)
  • 「魔女と自転車」……ティム・プラット(602号)
  • 「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」……アダム=トロイ・カストロ&ジェリイ・オルション(603、604号)
  • 「カロリーマン」……パオロ・バチガルピ(611号)
  • 「パリに行きたい」……ミハイル・ヴェレル (614号)

SFと異色系で半々くらいかな?


「ロブスター」は〈アッチェレランド〉シリーズ代表として。すぐに1冊にまとまると思ってたんだけどな〜。今読まないと、訳文が痛いことになりそう(笑)
「エメラルド色の習作」はヲタ好みのひじょうに楽しい作品。
ジェフリー・フォード、リズ・ウィリアムズ、ベンジャミン・ローゼンバウム、チャイナ・ミエヴィルあたりは短篇集希望。フォードが一番実現しそう?
ティム・プラットは、「見果てぬ夢」が去年のヒューゴーを獲ったけど、「魔女と自転車」の方が胸キュン(笑)
パオロ・バチガルピもすぐに本が出るのかと思ったけど……
「パリに行きたい」はロシアの異色短篇。これが掲載され異色作家特集号はひじょうに粒ぞろい。
「ライフ・イン・ザ・グルーヴ」と「クッキー・モンスター」は純粋に面白かった。。
で、ベストは「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」。SFMで初めて泣きました。


ちなみに、苦悩の末、選外になった作品。
・「沈黙のすみれ」……ヴァジム・シェフネル
・「二人称現在形」……ダリル・グレゴリイ
・「人は空から降ってきた」……ジェフリー・A・ランディス
・「オールモスト・ホーム」……テリー・ビッスン
・「未来の家」……リチャード・バトナー
・「ドギー・ラブ」……スコット・ブラッドフィールド
・「貴腐」……ケイジ・ベイカ
・「床屋の予約」……チャールズ・ボーモント
・「ポル・ポトの美しい娘」ジェフ・ライマン
・「月その六」……スティーヴン・バクスター
・「十億のイブたち」……ロバート・リード
・「予期される未来」……テッド・チャン
・「バラと手袋」……ハーヴェイ・ジェイコブス
・「認識」……J・G・バラード
・「八つのエピソード」……ロバート・リード
・「カナカレデスとK2に登る」……ダン・シモンズ
・「ルシフェラーゼ」……ブルース・スターリング


ランディス、リードも短篇集が出て欲しいところ。
ケイジ・ベイカーの「貴腐」はシリーズもので、他のも読んでみたいけど、訳されなかったな……