WILLFUL CREATURES

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『わがままなやつら』エイミー・ベンダー〈角川書店〉
ちょっと気になっていたベンダーに着手。

　収録作品
・「死を見守る」Death Watch
・「終点」End of the Line
・「オフ」Off
・「出会い」The Meeting
・「デビーランド」Debbieland
・「マザーファッカー」Motherfucker
・「果物と単語」Fruit and Words
・「ジンクス」Jinx
・「おまえのあばら肉を取り除く（私の歯から）」I Will Pick Out Your Ribs(from My Teeth)
・「アイロン頭」Ironhead
・「ジョブの仕事」Job’s Jobs
・「飢饉」Dearth
・「塩胡椒シェイカー殺人事件」The Case of the Salt and Pepper Shakers
・「主役」The Leading Man
・「聖歌」Hymn

うう〜ん〜
ジュディ・バドニッツ＋リディア・デイヴィス、という感じ。
全体的に、女性（少女）ならではの意地悪、気まぐれが描かれている作品が多いかな。
内容は割と好みなんだけど、文章がどうも苦手。
他の作品を読むか微妙なところだなぁ。


個人的お気に入りは、
・「死を見守る」
　余命２週間と言われた男たち。
　彼らはそれぞれ残りの時間を過ごすが……


・「終点」
　ペットショップで鳥籠に入った小人を買った男。
　最初はかわいがるのだが、徐々に虐待し始める。


・「果物と単語」
　結婚式直前で相手に逃げられた女性。
　車で帰る途中、果物屋によると、そこでは単語を売っているという。
　それはどういうものなのか？


・「アイロン頭」
　カボチャ頭の夫婦から生まれた、アイロン頭の息子。
　彼はいつも元気がなく……


・「飢饉」
　ある日、家に七つのジャガイモが現れる。
　捨ててもいつも戻ってきて、そのうちそれは人の形に……


・「塩胡椒シェイカー殺人事件」
　お互いを殺し合った夫婦。
　現場に着いた刑事は、やけに多い塩胡椒シェイカーが気になる。


女の残酷さ、したたかさでは、「デビーランド」「ジンクス」「おまえのあばら肉を取り除く（私の歯から）」あたりが嫌な感じなんだけど、奇想系で選ぶとしたら上に挙げた作品らへんかな。