THE HUSTLER

ハスラー (扶桑社ミステリー)

ハスラー (扶桑社ミステリー)

ハスラー』ウォルター・テヴィス〈扶桑社ミステリー テ10-1〉読了
ポール・ニューマン主演映画の原作。

若きハスラー、エディは、街を流れ歩き、賭けビリヤードで稼ぎながら、プールゲームの聖地シカゴへとやってきた。彼は、最強のハスラーミネソタ・ファッツに挑戦する。エディはリードを見せるが、ファッツの底知れぬ力・精神力に打ちのめされる。アル中の女子大生サラやプロのギャンブラー、バートと出会い、挫折と彷徨、そして、再びミネソタ・ファッツに戦いを挑む。

深読みとか気にせず、普通に面白かったです。
若きアウトローの物語で、『麻雀放浪記』と感触が似ているけど、球を撞くっていう動きのダイナミックさはこちらが上。ただ、ちょっと軽めかな?
挫折と復活、そして対決、という典型的な流れで話は進むものの、勝つも負けるもヤクザな稼業、主人公たちは他の生き方も想像できず、なんともラストはほろ苦い。
でも、ちょっと憧れちゃうけどね。
ちなみに、訳はミネソタ・でぶっちょではありませんでした。残念(笑)
今日の今日まで、ビリヤード=プールだと思ってました。違うのね。
続けて『ハスラー2』も読もうかと思ったら、持ってなかった……。探してくるか。