GLENNKILL
- 作者: レオニースヴァン,Leonie Swann,小津薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
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最近、毎月のように早川から刊行されるYA(っぽい)小説。
あらすじにそそられて買うものの、連敗続き。
今月こそは……!
羊飼いのジョージが鋤を突き刺された死体となって発見される。
世界一賢い羊のミス・メイプル、謎めいた過去を持つ4本角のオテロ、記憶力抜群の食いしん坊のモップルらが中心となって犯人を見つけようとする。
どうやら、大勢の村人が何か隠していて、鍵がかかったジョージの車に秘密があるらしい。
しかし、人間の考えや習慣はまるでわからないうえ、犯人を見つけたとしてもどうやって、人間に知らせたらよいのだろう。
羊たちは事件を解決できるのか?
うう〜ん〜
敗北とは言わないけど、まるで期待していたのとは違いました。
もっとポップでライトでドタバタな話かと思ってたんだけど、やけに硬い。
なんか、変な小説なんだよなぁ。
コメディミステリではなく、むしろミステリでさえないのかな。ひつじから見た人間の世界を奇妙に皮肉る小説でもないし。あえて言うなら、ひつじ小説。
それなら、もっと大げさにひつじっぽくして欲しかった気もするけど……。メイプルが推理を話してる最中に立ったまま寝ちゃう萌えシーンをもっと入れて欲しかったなぁ。
ひつじの群れのように事態もなかなか動かず、遅々としてなかなか読み進められませんでした。
メエメエ鳴いてるわけじゃなくて、実はひつじはかなり哲学していて、思索を深めている。作者はそういうのを書きたかったのかな。
まぁ、証拠が集まってきて、どうやって人間に知らせようかという後半は結構面白かったです。
あと、表紙は素晴らしい。
読み終わってから、自分が期待していたものがなんだったか気づく。
『犬ガンダム 地上編 (カドカワコミックスAエース)』のひつじ版を読みたかったんだ(笑)
メエメエしながら、ただ草を食んでるだけ、みたいな。