THE DA VINCI CODE

ダ・ヴィンチ・コード』を鑑賞。


陰謀、秘密結社、ムー民的歴史の真実は、非常に好物なんで、
個人的には合格点なんですが、
この手の前知識もなく、こういう内容って知らないで来ちゃった人は楽しめるんでしょうか?
実際、前にいた若人は途中で出てったまま帰ってこなかったし、
上映後、つまらなかったという声も聞こえたし。


原作読んだのが2年くらい前でうろ覚えなんだけど、
手堅くまとまってると思う。
でも、興味ない人にはちんぷんかんぷんな2時間なのかなぁ。
小説で読んだときは、非常に映画っぽい話だと思ったけど、
実際見ると、小説の方が合ってるわ。
薀蓄を省いちゃうと普通の話。
ヴィランの語源とか出てくるんだけどね。
あと、人物の説明がいろいろ端折られてるから、ちょっとわかりにくいかも。


いや、普通の話というか、映画で見ると変な話かも。
もしかしたら、すべてはソニエール館長の電波で、
それを上手い具合に受信したラングドンが、上手い具合に解釈しただけ、
と意地悪に見えなくもない(笑)
そりゃ『フーコーの振り子』か。


ラングドンと言えば、ハリソン・フォードのイメージだったんで、
なんかトム・ハンクスは違う。
イアン・マッケランが主要人物なんだけど、こういう映画好きなのか?


この手の宗教絡みの話を見ていつも思うんだけど、
キリストの真の姿がわかったからって、
世界が崩壊してしまうなんてあるんかいな?
宗教の意識が希薄な、陰謀話好きの日本人としては、よくつなぎ合わせた面白い話程度。
バチカンも抗議しないでむしすりゃいいのに。
抗議したら、本当みたいじゃない。


そんなこんなで、エンターテイメント作品には仕上がってるけど、
見る人を選ぶ作品にはなってるかな。
西洋史とかまったく興味ないなら、行かない方がいいかも。


前作『天使と悪魔』(こちらの方が好き)も映画化決まったようだけど、
こちらはバチカンが舞台で、撮影してもらえるの?