AGENT OF THE TERRAN EMPIRE

地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー (ハヤカワ文庫SF)

地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー (ハヤカワ文庫SF)

『地球帝国秘密諜報員』ポール・アンダースン〈ハヤカワSF〉読了
地球帝国最高の諜報員、ドミニック・フランドリーの活躍を描いたシリーズ短篇集。
以前、何度かS-Fマガジンに掲載されたから名前は知ってたんだけど、読むのは初めて。

収録作品
・『虎口を逃れて』Tiger By the Tail
・『謎の略奪団』Warriors From Nowhere
・『好敵手』Honorable Enemies
・『〈天空洞〉の狩人たち』Hunters of the Sky Cave

大胆不敵なスパイ、毎回現れる美女、危機また危機の任務……と、宇宙版007って感じの作品。
でも、本当は『007』より発表は先だとか。


う〜ん。
お約束で、ご都合主義な展開なんだけど、
あれ? あれあれあれ!? 面白いぞ!
スヘオペは基本的に敬遠気味だったんだけど、
もしかして、俺、スペオペ好きなのか!?


収録作のうち『〈天空洞〉の狩人たち』だけが長篇。
個人的には短篇の方が面白かったかな。
短篇の方が、フランドリーの知略と口先が際立つような気がする。
主人公よりも、異星人の万能執事チャイウズと、
最強の敵でありながら、敬愛の情も抱いてしまう、敵スパイのアイキャレイクの方が、
キャラクター的に魅力的。


10冊ほど出ているシリーズらしく、あと何冊かは読んでみたいかな。
それにしても、なんでこれが今出たの?

他の方の感想
http://d.hatena.ne.jp/ytsutomu/20060204/p4