THE ISLE OF THE SLEEPER and other stories

『眠れる人の島』エドモンド・ハミルトン〈創元SF文庫〉読了
反対進化 (創元SF文庫)』につづく、幻想怪奇短編集。


 収録作品
・『蛇の女神』Serpent Princess
 ティアマトを祀ったバビロニアの神殿を発掘。
 その夜から、マックリンは海中から誘う、この世ならぬ美女の夢を見る……
・『眠れる人の島』The Isle of the Sleeper
 ただ遭難した男。
 彼がたどり着いた孤島は豊かで、たった一人少女が暮らしていた。
 彼女が言うには、自分もこの島のすべても、ある男の見ている夢だと言う。
 その証拠に島の中央には眠っている男がおり、彼を起こしてはいけないと言うが……
・『神々の黄昏』Twilight of the Gods
 ウルヴァーソンは8年前にノルウェーの森で発見され、それ以前の記憶がない。
 彼は、どうしても気になり、再び村に戻るが、
 発見された場所で気づくと、そこは全く見知らぬ世界で……
・『邪眼の家』The House of the Evil Eye
 息子が原因不明の病で倒れ、それは、彼が付き合い始めた一家の邪眼のせいらしい。
 父親は、その道の権威デールのもとにやってくる。
・『生命の湖』The Lake of Life
 アフリカの奥地にあると言われる生命の湖。
 億万長者から、その不死になれる水を汲んできて欲しいと依頼される冒険家クラーク。
 彼は命知らずの荒くれ者の5人を率いて、アフリカに向かう。
 原住民、死の山脈を越え、彼らがそこに見たものは?


個人的に『反対進化』より楽しめました。
一番面白かったのは『生命の湖』。
この手のパルブ臭ぷんぷんの冒険もの(ご都合主義、主人公に惚れる美女、とか)は、
はっきり言って苦手だったんだけど、なんか一気に読んじゃいました。
あと『眠れる人の島』、『邪眼の家』もよかった。