2006年2月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/12/24
- メディア: 雑誌
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今月の特集:ファンタスティック・ミステリ
・『夢のなか』……ドナルド・E・ウェストレイク
考古学者の夫ともにマヤの遺跡にやって来た妻。
そこで彼女は、生贄にされる夢を見る……
・『特別ゲスト』……キャロル・ネルスン・ダグラス
有名なマジシャン。
彼の以前のアシスタントをしていた女性が、売れっ子マジシャンとして帰ってきた。
しかし、そのキャビネットを使ったマジックは、彼にもタネを見抜くことができず、
どうしても教えてくれと頼むと……
・『ゴースト・パトロール』……ロン・グーラート
カーニーが友人の診療所に来ると、そこには政治家や軍人といった、マッチョな幽霊が。
貧しい人のための、その診療所に反対している右翼と幽霊は一触即発。
何でそんな幽霊が現れたのか見当もつかないが、
自分が召喚したと噂されるとまずいと、カーニーに頼むが……
筋肉言語論ってのが笑える。
この心霊探偵カーニーシリーズは、いくつか翻訳されている。
・『無貌の神の恐怖 殺戮者ホームズの事件』……ティム・レボン
ホームズが殺人を犯し、さらにその死体を解剖しているのを目撃してしまうワトスン。
しかも、ロンドンの各地で、同じような事件が何件も目撃されており、
狂気に陥ったホームズが、変装して事件を起こしている違いない、と確信する。
ホームズの下宿で彼を待つと……
題名でネタバレしてますな。
ホームズ×クトゥルーのカップリンクだと、
ニール・ゲイマンの『エメラルド色の習作』の方がはるかにはっちゃけてました。
・『十六個の鍵』……ランドル・ギャレット
ヴォクスホール卿が密室で変死した。
彼が持っていたはずの機密文書が見当たらず、
さらにその別荘の部屋には、彼にしか開けられない十六個の鍵が。
文書が見つからなければ、外交上大きな問題になる。
そこで、ダーシー卿が呼ばれることに。
久々のダーシー卿シリーズ!
読むのも久々だけど、やっぱ面白いなぁ。
魔法の世界で、だけど事件そのものは魔法でないのがいいんだよねぇ。
この続きが『ナポリ急行』らしいんだけど、覚えてないよ……
これで、未訳はあと1本?
こうなったら、全部まとめて短編集出してくれー!
SF・幻想ミステリのガイドとベストが載ってて、
ほとんど持ってるんだけど、ほとんど読んでない……
今年はこの辺を読んでいこうかなぁ。