2006年2月号

600号なのに薄い……
今月の特集:ファンタスティック・ミステリ


・『夢のなか』……ドナルド・E・ウェストレイク
 考古学者の夫ともにマヤの遺跡にやって来た妻。
 そこで彼女は、生贄にされる夢を見る……
・『特別ゲスト』……キャロル・ネルスン・ダグラス
 有名なマジシャン。
 彼の以前のアシスタントをしていた女性が、売れっ子マジシャンとして帰ってきた。
 しかし、そのキャビネットを使ったマジックは、彼にもタネを見抜くことができず、
 どうしても教えてくれと頼むと……
・『ゴースト・パトロール』……ロン・グーラート
 カーニーが友人の診療所に来ると、そこには政治家や軍人といった、マッチョな幽霊が。
 貧しい人のための、その診療所に反対している右翼と幽霊は一触即発。
 何でそんな幽霊が現れたのか見当もつかないが、
 自分が召喚したと噂されるとまずいと、カーニーに頼むが……
 筋肉言語論ってのが笑える。
 この心霊探偵カーニーシリーズは、いくつか翻訳されている。
・『無貌の神の恐怖 殺戮者ホームズの事件』……ティム・レボン
 ホームズが殺人を犯し、さらにその死体を解剖しているのを目撃してしまうワトスン。
 しかも、ロンドンの各地で、同じような事件が何件も目撃されており、
 狂気に陥ったホームズが、変装して事件を起こしている違いない、と確信する。
 ホームズの下宿で彼を待つと……
 題名でネタバレしてますな。
 ホームズ×クトゥルーカップリンクだと、
 ニール・ゲイマンの『エメラルド色の習作』の方がはるかにはっちゃけてました。
・『十六個の鍵』……ランドル・ギャレット
 ヴォクスホール卿が密室で変死した。
 彼が持っていたはずの機密文書が見当たらず、
 さらにその別荘の部屋には、彼にしか開けられない十六個の鍵が。
 文書が見つからなければ、外交上大きな問題になる。
 そこで、ダーシー卿が呼ばれることに。
 久々のダーシー卿シリーズ! 
 読むのも久々だけど、やっぱ面白いなぁ。
 魔法の世界で、だけど事件そのものは魔法でないのがいいんだよねぇ。
 この続きが『ナポリ急行』らしいんだけど、覚えてないよ……
 これで、未訳はあと1本? 
 こうなったら、全部まとめて短編集出してくれー!


SF・幻想ミステリのガイドとベストが載ってて、
ほとんど持ってるんだけど、ほとんど読んでない……
今年はこの辺を読んでいこうかなぁ。