2005年8月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 雑誌
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翻訳はエッセイを含めて4本。
・『人類戦線』……ケン・マクラウド
世界中で対アメリカの政治活動やゲリラ活動が行われている現代。
アメリカは宇宙人と契約しており、その科学力を利用しているという噂だった。
ゲリラのジョンは、金星人と名乗る長身の美女を捕虜にするが……
初訳の作家。
IFものなんだけど、どこに着地するのかと思ったら、そこでしたか、という感じ。
よくあるネタの組み合わせなんだけど、読んでる最中は気づかなかった。
・『コールダー・ウォー』……チャールズ・ストロス
定年もそろそろ見えてきたCIAのロジャーは、突然、秘密組織の参加を求められる。
ソ連が地球外の力を使った軍備を整えているらしい。
また、イラクの方でも、古代より存在する地球外文明の門があるとの噂だ。
アメリカとしては、先制されないように世界中を暗躍していたが……
けっこう好みなんだけど、これ『宇宙戦争特集』と微妙にそぐわなくない?
○○○○○神話(ネタバレになっちゃうんで)ものは、
最近、素材として、こういう使い方になってるのね。
わかる人は、南極で気づくかな?
ところで、アッチェレランドシリーズは、まとまって翻訳出ないの?
・『百万年の人間』……H・G・ウエルズ
進化した未来人類のことを書いたエッセイ。
いわゆる未来人のイメージはここに始まってる。
・『ふたりのウエルズ――火星人最初の襲来』……ウィリアム・テン
ラジオドラマ『宇宙戦争』についてのエッセイ。
「サはサイエンスのサ」は脳のデータ化の話。
SFネタとして、勉強になります。
「SF BOOK SCENE」はメディア関連書
ハロウィーン研究書の紹介。
「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
ジェイスン・スタッダードの『Winning Mars』が面白そう。