THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN vol.2

『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』アラン・ムーア/ケヴィン・オニール(JIVE)


前作の騒動から休む間もなく、今度は隕石が落ちてきた。
駆けつける怪人同盟の面々。
彼らの目の前で、中から得体の知れない生き物が。
しかも、目に見えない怪光線を発し、辺りは一瞬にして火の海。
イギリス軍が駆けつけるも、敢えなく全滅。
イギリスが、いや全世界滅亡の危機に立ち向かう怪人同盟の五人。
はたして、彼らとイギリスの運命は?


今回の敵は○星人。
19世紀イギリスの宇宙人って言ったら想像つくだろうけど。
2巻はなんと言っても、ジキルの大活躍。
美女と(ひどく凶暴な)野獣。
ラストは男泣き、若しくは漢立ち。
でも、個人的には、ミナの傷跡ハァハァなクォーターメインに1票!
これを踏まえてショーン・コネリーも演じて欲しかったよなぁ(笑)


それにしても、注釈は圧巻。凄いの一言!
ただ、ノンブルを付けて欲しい。探しにくいよ。
調べるのも凄いけど、これだけの情報を詰め込んでいるムーアは本当に凄いね。
この手のものだと『ドラキュラ紀元』シリーズが最高だと思ってたんだけど、
絵の隅にもネタだ描き込まれてるから、こりゃ超えたかな?


原著でぺらぺら眺めていたんだけど、
あの獣人に、みんな元ネタぁったとは。すげぇ。


以前、ジェームズ・ボンドの版権は世界で一番厳しいから、
キャンピオンは全く関係ないよ、
とか言ってたのに、なんでステッキにモールスで007って描いてあるんだか(笑)
(ちなみに、その関係で映画はキャンピオンの場面全カットみたい)


おまけページも、
アメリカズ・ベスト・コミックス・スペシャル』についていた双六もちゃんと訳されている。
ノーチラス号折り紙は、私の技量では無理でした(笑)


今回の小説は、怪人同盟による世界の不思議スポット調査案内。
『架空地名辞典』に出てくる地名がこれでもか、
と言うくらい偏執的に詰め込まれている。
1巻の小説ってちゃんと2巻の本編とつながってたのね。
読んでない……


3巻の予定もあるらしいけど、
あらすじ見ると、なんか冗談のような気も……


正直言って、まさか、こんなに早く出るとは思っておりませんでした!
しかも、発売日も延びずに。
JIVE様々!