今月の特集は『ユーモアSFショートショート特集』


・『アンダーのゲーム』……マイクル・スワンウィック
宇宙人と苦戦中の地球防衛軍
状況を打開するため、司令官は小生意気な少年に頼む。
彼には現実だということは伏せて、TVゲームとして宇宙人と戦わせるが……
題名のとおり『エンダーのゲーム』のパロディ
ショートショートによくあるけど、これもバッドエンド。
こういうオチ大好き。
・『ドギー・ラブ』……スコット・ブラッドフィールド
犬専用の出会い系サイト、ドギー・ラブ。
そこで出会った二匹が、なんとか一緒になりたいと考え……
個人的には、今月ではこれが一番好き。
なんか『パソ犬モニ太』みたい。
誰がなんのためにサイト運用して、犬がどうやってパソコンやってるのか、
なんてことは二の次。
ほほえましいストーリー。
まぁ、この管理人が実は曲者なんだけど。
・『バベルの図書館網』……デイヴィッド・ラングフォード
前二つが柔らかい文体に対して、突然硬い文章が始まるから、イマイチ乗れなかった。
題名からわかるとおり、ボルヘスの『バベルの図書館』のパロディ……パスティーシュか。
恥ずかしながら、『バベルの図書館』読んだことないんで、面白さがわかりませんでした。
・『18パーセントの男』……マイク・レズニック
業界ナンバー1のエージェントの元に、
美女が労働条件の改善の代理人として、彼を雇いにやってきた。
彼が向かった雇用主とは……
これはラストがいいなぁ。
ユーモアSFショートショート、ていう特集に一番合ってる作品かも。
SFじゃないけど。
・『ライフ・イン・ザ・グルーヴ』……イアン・ワトスン
切り立った高い山と谷が続くある国。
山には通信用の鏡が設置されていて、
寒く空気の薄い山頂では、それに合わせて作られた奴隷が働き、
都は麓にあった。
ある日、空に異様な音楽が鳴り響き、
隣国からの通信では認識できないほど巨大なものが、その国を破壊したらしい。
その正体は?
壮大なんだけど、荒唐無稽というか、奇想天外というか、
その両方を満喫できる、見事な短篇。
オススメ。


MAGAZINE REVIW\EWは「アナログ誌」
個人的には、
『Lavender in Love』『Time Ablaze』『Periandry's Quset』が読んでみたいかな。


『近代日本奇想小説史』
内容よりも、横田順彌の疲れた文章が面白かったと言うか、心配と言うか……


『どろんばッの時代』は忍者の話。


映画レビューは『デビルマン
いまだかつて見たことないほどの酷評