HELL BOY

映画『ヘルボーイ』を鑑賞。
そうだなぁ。
途中で飽きることもなかったし、面白かったと思うんだけど、バートンの『バットマン』とか、ライミの『スパイダーマン』に比べると、なんか重みがない感じ。
淡白ってわけじゃないんだけど、深みがないのかなぁ。
そこがデル・トロの味っていえば味なのも知れんけど。


アクションシーンよりも、ヘルボーイの人間らしさが見所かな。
リズのことが気になってのぞきに行ったり、9歳のガキに恋愛相談したり。
そんなキュートなヘルボーイを演じるのが、『ロストチルドレン』や『エイリアン4』で容貌魁偉な巨体が印象深いロン・パールマン。赤く塗っただけでヘルボーイになる人類がいるとは思ってませんでした(笑)このクリソツ度だけでも一見の価値あり。
そういや、『美女と野獣』のヴィンセントもやってたっけ。


映像は、あのキャラクターは鮮やかながら、きわめて影の多い原作のヴィジュアルの再現は難しいか。
ただ、ヘルボーイを筆頭にキャラクターはかなり似てる。
リズも、エイブもいい感じ。
クロエネンもかなり好み。


原作ではBPRDは公の機関だけど、映画ではFBIの秘密機関。そのわりには、かなり目立ってるけど。ただの嫌なやつかと思ってたけど、FBI長官はある意味準主役(笑)エンドクレジットも途中で立たないこと。


それと、高田馬場まんがの森でミニューラの原画を見てきた。
あの明暗のはっきりした絵は、原画で見るとかなりムラがあったり、修正の後がほとんどなかったりで、興味深い。カッコイイなぁ。すごい単純な線だけに、ほかの人間が真似するとイマイチなんだよねぇ。あと、日本の漫画家によるヘルボーイイラストはいらなかったんじゃないかなぁ。