今月のSFマガジンスタニスワフ・レム特集。


とは言っても、作品が載っているわけではなく、
レムのインタビューやレムに関するエッセイなんかを掲載。
インタピューは2頁で挫折。何言ってるのか理解できん。
エッセイの執筆者はほとんど日本人だけど、スターリングとロッテシュタイナーもあり。
レム語録がけっこう面白かった。
それと、ポーランドでは低学年に『ロボット物語』が読まれているとか。
コレクターとしては邦訳書リストは嬉しい(笑)。あと2冊くらいでコンプか。いつの間にやら揃ってたな。


翻訳作品は1作のみ。
浅倉久志セレクションという新連載か始まった。
特にジャンルを決めず、今まで載せる機会のなかった作品などを選んでいくらしい。
今回はその第1回。
・『患者第一号』……タナナリーヴ・ドゥー
潜伏期間2週間、致死率100%のウイルスが世界に蔓延した。
ジェイは唯一、回復した少年。
研究機関に収容され、毎日ふらふらになるまで採血されているのだが、これもみんなのためとがんばる。
しかし、マニガット先生は勉強ではなく、食べられる果物や編み物を教えてくれるようになり、
窓から見える研究所の様子は徐々に汚れ始めてきた……
主人公の日記形式という、『アルジャーノンに花束を』系の短篇。
書き手でもある主人公だけが、事態をまるで知らないため、余計に悲しさと悲惨さが伝わる。
彼が研究所から出られたとき、何を見るのか?
それとも、ラストを考えると、人類は生き残るのか?


今月からの新連載『MAGAZINE REVIEW』がけっこう楽しみになりそう。
3ヶ月に一度ずつ、『アシモフ』『F&SF』『アナログ』『インターゾーン』の4誌のレビューをするというコーナー。
今月は『アシモフ』の6〜9月号のレビュー。
ここから、訳して欲しい作品に目星をつけるのも一興かも。


アイリッシュ・ヴァンパイア』の発行記念、ということで下楠昌哉東雅夫の対談。
これ、小説だったのね。吸血鬼の研究本だと思ってた。
ハートカバー高いよ。


『SFから100000光年』はなんか、また変な方向に進んでするような……