The Day I Swapped My Dad for 2 Goldfish

The Day I Swapped My Dad for Two Goldfish

The Day I Swapped My Dad for Two Goldfish

『The Day I Swapped My Dad for 2 Goldfish』Neil Gaiman & Dave McKean(White Wolf Pub)読了。


ニール・ゲイマンデイブ・マッキーンのゴールデンコンビによる絵本。
英語力は、アンテナなしのアンダー中学生レベルなんだけど、
「読める、読めるぞ」とムスカ並に読むことかできるレベルの簡単な英語。
一応児童書だからね。 
学校の教科書もこういう話にしてくれれば、ちゃんと勉強したんだけどなぁ。
ジャックがカナダに行っただとか、そんなのは興味ねぇんだよ。
文法がどうとかさぁ……
話が逸れました。


ある日、近所のネイサンが二匹の金魚を持ってきた。
どうしてもそれが欲しい僕は、何かと取り替えてもらおうとしたけど、
ネイサンは全く欲しいものがない。
そこで、僕は新聞ばかり読んでいるお父さんと交換することにした!
でも、お母さんが帰ってきて、早く取り戻してきなさいと怒られる。
仕方なくネイサンの家に金魚を持って行くと、お父さんはエレキギターと交換されていて……


シュ、シュールだ!
絶対にあり得ない世界を描き抜くのがファンタジーなら、
これはファンタジーの傑作。しかも、かなりダークな。
ラストも凄いし。幼少の頃見た『地下室の魔物』を思い出しちゃった。
ちなみにお父さんは100金魚の価値(笑)
話もさることながら、絵も凄い。
デイブ・マッキーンと言う人は、独特のタッチの筆遣いと異様なコラージュによって、
他に類を見ない絵を「作る」人だ。
この絵がまたぴったり。


ハリポタのおかげで、ファンタジーは山のように訳されてるけど、
こういうのももっと訳してくれないかなぁ。


ニール・ゲイマンは短篇が何本かと、『サンドマン (1) (DC COMICS VERTIGO)』というシリーズのコミックが訳されてる。
デイブ・マッキーンの翻訳物は『バットマン:アーカム・アサイラム (小プロワールド コミックス)』くらいかな。
これも傑作。


次は、やはりこのコンビによる『The Wolves in the Walls』を読むかな。