『アフター0 Neo』

 「夢への道標」
 巨大な大木の麓に3人の家族が住んでいる。
 平和な日々だが、ある日、一人の男がその木から降りてきた。
 彼は母を連れてまた昇っていく。
 止めようともしない父。母は元々上の人間だったという。
 そして、父もいつの間にか消え、少年は大人になり、
 木を昇り始める……


 通算3話目。
 はっきり言って、よく分からない物語です。
 あそこは、そして彼らはなんなのか?
 原因も結果もなく、答えが明確でないと言うのは、今までの作品でも珍しいかな。
 しかし、『アフター0 Neo』が始まってから一番気に入りました。
 と言うか、今までのショートショートの中でもマイ・ベストに入るかも。
 『ショートショートに花束を』並にかなり印象的なストーリー。
 スティーヴン・エリクソンの小説を想起しました。
 こういうSFでも、ファンタジーでも、ミステリでもない、
 スリップストリーム的な作品も包括して、それでも違和感がない。
 あまりそう言う漫画の短編集は見たことないですね。
 それに冠する唯一の名前が『アフター0』というところ。
 ……うっ、プロパガンダ臭いな(笑)


 とにかく、今回のは傑作!
 ……と個人的には思います。
 今までの作品とはちょっと雰囲気違うから、他の方はどう思うんでしょ。