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魔法がいっぱい―大魔法使いクレストマンシー外伝

魔法がいっぱい―大魔法使いクレストマンシー外伝

『魔法がいっぱい』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ徳間書店)読了。


児童書の短篇集はすぐ読み終わるな。


クレストマンシーシリーズの外伝。以前の登場人物が主人公の短編集。


面白かったのは『妖術使いの運命の車』。
以前、クレストマンシーに魔法を取り上げられたチンピラ魔法使いが、
自分の魔法が元に戻っている異世界に逃げたものの、
そこで盗んだ車には……


それと、『キャロル・オニールの百番目の夢』。
ベストセラー夢見師の少女が、記念すべき100本目の夢を見ようとしたのだが、全く見ることができない。
高名な精神科医にも原因不明。
そこで、少女の父親が小学生時代のクレストマンシーの同級生というつてで診てもらうことに。
その原因とは?


ジョーンズの作品の魅力は、小狡くてキチガイっぽいクソガキの描写。
クレストマンシーシリーズ全体に言えることだけど、特に短編集はそれが薄い。
そんな中で『キャロル・オニールの百番目の夢』はいい感じだったかな。
夢が見れなくなった原因も好みだし。


まー、月並みだけど、本編読んでからの方がいいね。