今月の『SFマガジン』はスプロール・フィクション特集。


……と言っても、なんじゃそりゃ? と思うかもしれない(俺もそう)。
なんだろな、SFジャンル外のSF・ファンタジーっぽいけど、そうでないようなあるような、という小説。
一昔前なら、奇想小説特集、みたいな感じかも。
自分の中で喩えとして出せるのはエリクソンの小説かなぁ。
読んでない人には全く分からない喩えでスマン。


アーサー・ブラッドフォード『ドッグス』をトップに持ってきたったのは、これが一番今月の特集の説明になっているからかな。
SFでもファンタジーでもないけど、かといって普通の小説でもない。
犬と人間のハーフを軸にした年代記。不思議な小説。


ニール・ゲイマン『十月が椅子に座る』は、ブラッドベリ風味の短篇。
「それからどうなったの?」と思わせるのがこの話のツボなんだろうね。


『私の友人はたいてい三分の二が水でできている』のケリー・リンクは、少し前にも載ったけど、
どうしても面白さが理解できない。最近の注目作家らしいけど。


ブルース・ホランド・ロジャーズの『死んだ少年はあなたの窓辺に』は、生まれた時から死んでいる少年の幻想譚。


ポール・パーク 『ブレイクスルー』が印象的。
少し前に騒ぎになったNHKの『奇跡の詩人』と同じ内容。
やはり、ラストはあのときの批判と同様のものを迎える。


まー、この辺のものは実際に読むのが一番手っ取り早いかな。