『デアデビル』
まぁ、感想から言うと、つまらなくはなかったです。
ただ、所々に面白シーンがあるにもかかわらず、
なんか全体的に野暮ったい。
テーマとして、
悪を罰するには何をしてもいいというデアデビルが真の正義に目覚めるの、てのと、
自分のやっている悪を裁くという行為は実はそれ自体も悪なのではないか?
と悩む風に見えながら、それはさらりと片づいてしまいます。
覆面をしたビジランテなんてものはキチガイの内面フリークス、
と言うものを描かせてはティム・バートンの『バットマン』にはかなわないし、
リアル路線を狙ったのかもしれないけど、
それはアメコミらしい映像を追ったサム・ライミの『スパイダーマン』みたいな魅力がない。
監督の技量がイマイチなのかなぁ。と言うより、ヲタクスピリットがないのかも。
でも、映画としては、『スパイダーマン』よりまとまりがあったような気がする。
主演のベン・アフレックは弁護士のときはいい感じなんだけど、
デアデビルになるとどうも格好悪い。動きが重いよ(笑)
エレクトラはやっぱ服が。
そもそもバートンとライミなら、ふんどしルック意外は許さなかったはず(笑)
反対に、敵はイカス。
ボスのキングピンはマイケル・クラーク・ダンカン(『グリーンマイル』の囚人役)が演じていて、
原作だと白人なんだけど、ベストなキャスティングだと思う。
それと、ブルズアイはかなりイイ!
投げたものは百発百中の腕を持った殺し屋で、ヒーロー二人にない漫画っぽさが◎。
キングピンもブルズアイにコスチューム作ってあげなよ(笑)
エレクトラのスピンオフなんて企画しないで、ブルズアイの方がいいって。
ああ、エンドクレジットが始まってすぐ出ない方がいいです。
疑問なのが、デアデビルの正体を知る神父。
何者? あと、あれはレナード・ニモイ?
それとアメコミ映画に付き物なのが、カメオ出演。
ケヴィン・スミスはすぐわかったけど、
フランク・ミラーとスタン・リーオヤジを気付かなかったのが悔やまれる。
どこにいたの?
ていうか、スタン・リー、もうレギュラーじゃん(笑)
今に、スタン・リー主演で『マーヴルズ』を撮ると見た!
それからCMで『ハルク』がやりました。
悪くないんですけど、CGだからなぁ。
マッチョのおっさんを緑色に塗ってくれればなぁ。