『鉄腕アトム2003』

 あちこちのメディアでアトムの誕生日に合わせて行われている企画ものの一つ。
 ……と言うのがもったいないくらいの、いい出来です。
 アトム以外の何ものでもなく、且つ、岡崎作品以外の何ものでもありません。
 しっかりと『鉄腕アトム』の1エピソードとして成り立っていながら、
 岡崎先生以外には描けない作品だと思います。
 二つのアイデンティティをきちんと両立しています。
 お見事!
 これなら、サイン色紙も許しちゃう?(笑)


 人を継ぐもの、というテーマからすると、
 いつもの岡崎作品とは、ちょっと違う感じですが、
 アトムが言いそうなことをちゃんと喋ってます。
 こう見ると、SFとしてのスタンスの違いが分かるような気がします。


 ポンコツロボットのAKI9000は、春に対しての秋なのね(笑)


 単行本に載るか分からないし、載るとしてもいつの話になるか分からないので、
 買うべし!