愛書家の年輪』



『愛書家の年輪』高宮利行(図書出版社)読了。
こないだの古本市でダブったものの無事返品できたので、失敗を繰り返さないために早速読むことにした。
著者があちこちで書いたエッセイや論評などをまとめた単行本。
そのため、ちょっと内容が被ることもしばしば。
前半は古書関係なんだけど、後半は中世主義の研究がメインになるので、読む勢いはダウンした。
以前この手の本で目にした蒐集家ヒーバーの言葉は、どうやらこの世界では有名な文句らしい。
すなわち「紳士たる者、一部は見せるため、一部は読むため、一部は貸すために、同一書物を三部所有すべし」というやつ。
ふふふ、マニア3冊買いという忌まわしき習性は今に始まったわけではなく、すでに19世紀には記されていたのだ!
みんな安心しろ(笑)ちなみに、レアもの情報に踊らされるはグーテンベルクのちょっとあとくらいからあったこと。
人間は成長しねぇなぁ(笑)
こういう本で、入門編みたいのないのかな。専門用語がよくわからん。折りの大きさとか。
それとも、そんなことも分からないやつは読むなってこと?