「科學小説」神髄

「科學小説」神髄―アメリカSFの源流

「科學小説」神髄―アメリカSFの源流

『「科學小説」神髄』野田昌宏東京創元社)読了。


アメリカパルプSFをメインに据えたエッセイ集……と言うより、30年以上前の『SFマガジン』に連載されていたエッセイの単行本と書いた方がわかりやすいかな。余計わかりにくい?
そんな前に書かれたものでも、内容は別段古く感じないし、何よりアメリカSF初期の流れを見るにはわかりやすい。
この領域に踏み込もうとする輩には、いい入門書になると思う。


個人的には、フィンレイやボク、パウルなんかのパルプ画家の紹介エッセイを豪華イラスト多数の単行本にまとめて欲しいね。


それにしても、なんで『SFマガジン』のエッセイってみんな他社から単行本になるんだろ?