CHARMED LIFE

『魔女と暮らせば』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ徳間書店)読了。
ハリポンのおかげ(笑)で刊行されることになったクレストマンシーシリーズも早くも三冊目。


今回の主人公グウェンドリンは、『私が幽霊だったとき』を彷彿とさせる嫌なキャラ。
こういう、純粋な悪意みたいなガキンチョがジョーンズは巧い。
『ウィリアムの魔法の旅』にはそれが出てこなかったんだよな。


さて、この作品は17年前に偕成社から『魔女集会通り26番地』という題名で刊行された。
最初はこっちの題名の方が好きだったんだけど、実際読むと魔女集会通り26番地はあまり出てこない。
今回の邦題『魔女と暮らせば』の方がよい。
最初は才能と野心あふれる魔女のグウェンドリンと暮らす弟のキャット、後半はグウェンドリンと入れ替わりに普通の世界からこっちに移ってきたジャネットが魔女たちと暮らす羽目になってしまう。
そう読むことはできないだろうか? まー、深読みし過ぎかもしれんけど。