疲れると、どっかで箍が外れるものだ。
そんなわけで、オークションで7000円という大枚をはたいてしまう。


『神という機械への夢』(大宮信光・編/サンリオ)購入。


いや、しかし、その内容は、7000円の価値がある!(と思いたい)
サンリオSFのカバーアート集である。
うん、いい。


こういう本はありそうでなかなかない。
しかも、絵だけではなくて、サンリオSF所収の作品についての評論みたいのが載ってるところもいい(昨日と言ってることがなんか違うけどな)。
どうも、長い解説が載ってるような画集に弱い。
本は内容が一番だけど、表紙を見ただけでなんか満足してしまう部分がある。
特にSFやファンタジー。それを思う存分満足できる画集だ。
「SFは絵だ!」ってのはこのことか?
これが、SFを題材にした画集だと食指があんまり動かないんだよな。


サンリオSFはレアとかそう言うのを度外視しても、カバーアートが好きだ。
『緑色遺伝子』『生ける屍』『猫城記』『歌の翼に』とかたまんねーな。
角田純男ばっかだな……。
この人のイラストは、シュールレアリスムとは違うんだけど、
非日常でリアルな絵を描くんだよな。あと、けっこうバタ臭いところも。
SFマガジン』の表紙も一時期描いていて、ひじょうに好きだった。
鶴田謙二ももちろん好きだけどね。


そうそう。サンリオSFはなんかシュールレアリスムっぽいんだよな。
ディックの藤野一友の印象が強いからかもしれんけど。
このシュールっぽさが画集として面白いのかもしれない。
ハヤカワとかも出して欲しいものだけど、最近の漫画っぽいのとか、現代美術の抽象っぽいのを見てもつまらんからな。
やっぱ昔のがいいね。昔すぎると、創元の初期もまた抽象がだけど(笑)
文庫のカバーアートじゃ多すぎるから、
SFマガジン』のカバーアート集とか出してくれないかな。買うのに。


あと、ソノラマSF。ほとんど見たことないから(笑)
『かんおけ』出してんだから、こっちも今からでも遅くないって(遅いか)


話は変わるけど、以前書いたITUTOSHIが来月の『アフタヌーン』で連載を始める。
俺の目に狂いはなかったな。ふふん。


オークションにて
・『神という機械への夢』(大宮信光・編/サンリオ)