GOLDEN FLEECE

先日読了した『恐竜学がわかる』→恐竜といえば『さよならダイナサウルス』→ソウヤー好きって言ってるくせに二冊しか読んでないな→というわけで

ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF)

面白い……んだけど、もっと濃いぃ話かと思ってたからちょい拍子抜け。
あっさり読み終わる。読んだ〜ていう余韻はないかな。


あらすじを一言で言うなら『タウ・ゼロ』の宇宙船内でHALと智恵比べする、て感じ。
もうちょい詳しく書くなら、
惑星コルキスに向かう恒星間宇宙船アルゴを管理するコンピュータ・イアソンが女性天文学者を殺害する。
その状況を不審に思った元夫が調査をはじめる。
彼女は何を見つけ、そしてなぜイアソンは殺さねばならなかったのか? というところ。


先にも書いたけど、わりと薄め。
なのに、そこに詰め込まれたアイデア・小ネタは、恒星間宇宙船、知性を持ったコンピュータ、宇宙人からの交信、人格のコピー・シミュレーション、テラフォーミング、遺伝子操作された四本腕の巨人、超級ハッカー、とそれ一つで一本書けそうなほど盛り沢山。
ちょっと詰め込み過ぎ?
それともそれをここに収めちゃうのがソウヤーの技量?


人格のシミュレーションってのは、『ターミナル・エクスペリメント』のメインになるわけだ。
宇宙人から送られてきたデータを解くとドットでその姿が浮かび上がるってのは、エピソードの一つにしておくのはもったいない。
これでなんか書いて欲しいな。


どうしても、ここに出てくる名詞を見てると『アルゴ探検隊の大冒険』を思い出すよな(笑)。
俺の人形アニメーションのスタート地点。タロスと骸骨の剣士萌え〜(笑)。