イーシャの舟2000

イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

『イーシャの舟2000』岩本隆雄ソノラマ文庫)読了。


なんか、前に読んだときよりも面白かったような……。
新潮版は『星虫』の印象が強すぎたからつまらなく感じ、今回は『星虫』の続きという事を踏まえていて読んだからだろうか?
いや、かなりの加筆が功を奏しているようだ。


『星虫』ほど読みこんでいなかったから、一発でどこが変えられたかは分からないが、かなり書き加えられている。
『星虫』と『鵺姫真話』とうまくつなげてある。
あとがきにもあったが、新潮版ではちょい役だった山伏の微角が、プロローグ、エピローグともにかなり美味しいとこどり(笑)。
そんでもって、やはり以前はすかした小娘という印象だった純が、かなり温かみのあるキャラになっている感じがした。
ところで『鵺姫真話』のどこに微角が出てきたんだ? それとも今回の台詞の中だけ?


挿絵は草磲琢仁。新潮版のイラストもいい味出していたが(笑)、こっちの方が好み。


そういや、オークションで新潮版『星虫』は結構な値段がついてるな。
あの値段で売れるなら、俺の『星虫』コレクション売ればプリンター代くらいになるか(笑)。
今から読むならソノラマ版の方がいいけどね。


次は、とうとう『星虫2』かっ!?