Contraband



『ハード・ラッシュ』鑑賞

「テッド」「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ主演で描くサスペンスアクション。世界一の運び屋として知られたクリスは裏社会から足を洗い、妻子とともに幸せな生活を送っていた。しかし、義弟のアンディが秘密裏に行っていた麻薬の密輸に失敗したことからマフィアに命を狙われ、クリスの家族にも危険が及ぶ。クリスは家族を守るため再び裏社会に戻り、ある密輸計画を実行に移す。クリスの妻役でケイト・ベッキンセールが共演。監督は、「ザ・ディープ」「7デイズ」などを手がけたアイスランドの実力派バルタザール・コルマウクル

余計な説明なく、スタートからテンポよく事件も物語も展開し、好感が持てる。
ただ、中盤がちょっとかったるいかなぁ。
終盤のコン・ゲーム種明かしは、それなりに好み。特に最後の最後に明らかになる品物とか、結構上手い。あれくらいのシワならフジタに頼めば修復してくれるし(笑)
でも、一人であの量を海に投げ込めるか?

Gone



『ファインド・アウト』鑑賞

「TIME タイム」「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライドが主演し、全米で社会問題化している「ミッシング・パーソン(=人が消える)」という不条理な現象を題材に描くスリラー。1年前に何者かに拉致・監禁されたと訴える女性ジル。しかし、警察の捜査でも証拠は何も見つからず、ジルは心の病からくる虚言症と断定され、捜査は打ち切られてしまう。しかし後日、今度は妹モリーが失踪してしまい、ジルは同じ犯人の仕業だと主張するが、警察は聞く耳を持たない。孤立無援の状況下で、ジルは原因不明の失踪現象の裏に渦巻く真実に迫っていく。

誘拐犯は実在するのか? それともジルの妄想にすぎないのか? 警察に追われながらも、犯人を探す彼女は正しいのか? というところにサスペンスを感じさせるのが狙いなんだろうけど、わらしべ長者のように芋づる式に見つかる証拠、巧みなドライビングテクニック、流れ出るでまかせ、とあまりに都合いい展開に、それ自体が彼女の妄想なのかと思ってしまったよ。


全体的に練が足りない。思わせぶりなだけの新人刑事とか、なんで出てきたの?
そもそも、犯人の計画は粗がありすぎる。「主人公が○○に気づいたからこそ、そのトリックが成立する」的なネタはあるけど、この作品では、犯人がジルを捕えるために仕掛けているんだけど、それって、彼女が証拠を得る前に警察に捕まっちゃったら、犯人だけがしょんぼり残念なことになると思うんだけど。それとも、すべての証拠は、犯人が仕込んだ餌だと思ってあげるべきなのかなぁ。


アマンダ・セイフライドの、顔は小さいの中のパーツは大きい印象的な顔は思う存分見るためだけの作品。