Tangled
『塔の上のラプンツェル』鑑賞
グリム童話『ラプンツェル』を原作にした50作目のディズニー映画。
やっとIMAXが再開したので行ってきました。
ディズニー作品はあまり見てなかったんだけど、ルネサンス以降のアニメは評判がいいので、『プリンセスと魔法のキス』*1から観に行くことにしてる。
21世紀のプリンセスは、王子が登ってくるのを待たないで、自分から行っちゃいますよ。それでも、現代風にアレンジされながら、ちゃんとディズニーヒロインの血脈を継いでるのがわかるんだよね。
性格だけでなく、デザインが、ディズニー史上随一の天然萌えキャラに仕上がっていて、ひじょうにかわいい。WDCCで発売されたら買ってしまうかもしれん。
また、髪の毛を自由に操れると、どういうアクションが起こせるのか、『Mr.インクレディブル』*2のイラスティガールを見たときと同じような衝撃。
ホントに、よく練られているのが素人目にも分かる。
ディズニーお約束の動物の相棒は、今回はカメレオンのパスカル。これもかわいい。
魔女も手から稲妻を出すわけではなく、策略のみというのは結構珍しいかな。
トルケル*3好きとしては、アヒル亭の面々がたまらない。個人的にはユニコーンコレクターがお気に入り。
3D映画としても、ディズニーランドのアトラクションに乗っているかのようにセットとカメラが配置され、演出が自然。「3Dが気にならない」と「3Dでなくてもいい」は同じでないんだよね。
オススメの作品だけど、個人的には、魔法は消え、ヴィランたちはカタギになり、ファンタジーの終焉のようにも見えて、ちょっと寂しい余韻があったけどね。
時間の関係で吹き替えを見たんだけど、しょこたん上手いね。
ところで、原作のラプンツェルは非実在青少年規制に引っかかりそうな内容って知ってた?(笑)
Mary and Max.
『メアリー&マックス』鑑賞
この作品に興味がわかない方とは友達になれません!
真のフェイスブック映画。
ストップモーションアニメというだけで評価は十割増なんだけど、ストーリーも良質。
アスペルガーの描写はかなり良く出来てる。そういう知識がなくても、マックスの症状が憐れむべき障害ではなく、彼の個性として描かれていることがよくわかるんだよね。人形とモノトーンで表現することによって、落ち着いたユーモアに昇華されている。彼の心象風景であり、脳内友達であるラビオリさんとか、正直笑っちゃうもの。
二人の成長の物語であり、友情の亀裂と復活、人間は必ず欠点があり、それを受け入れることが人生というメッセージ、それら全てが、彼のアスペルガーというユニークな個性に収束していく構成が感動的。
キャラデザは不細工で、その人格はみんな歪なんだけど、それがまた温かみのある質感を醸し出している。
ラストも涙腺直撃だけど、何より、車椅子のヒスロップさんが、もぉ来ますよ。
あとDr.ハザホフも近年の映画ではまれに見るまともな精神科医(笑)
ストップモーションアニメ好きは是非オススメ。ある意味SF者にもオススメ。
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- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/04/25
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