カンタン刑
- 作者: 式貴士
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
表題作はあちこちに入ってるんで前から読みたかったんだけど、一番新しい短編集で着手。
収録作品
誤解を恐れずに言うならば、女性の人格を無視し、人形以下の便利な性欲処理器具に変形させてしまうのが、鬼畜好きをひどくくすぐる。……やっぱ、誤解しないで。
エロ・グロが単なるおまけでなくて、物語と不可分になっているのがひじょうに魅力。
お気に入りは、
・「カンタン刑」
カンタン刑の判決が下った極悪犯。
せめて、死刑にしてくれと懇願するカンタン刑とは?
これは最初の10ページくらいで本を閉じる人もいるでしょう。
Gの拷問はけっこうきつい。
こんなにすごい話を、最後でどうまとめるのかと思ったら、禁じ手か〜!(笑)
でも、題名に色々かかってて、それは上手いね。グロいけど。
・「首吊り三味線」
首つりに関する蘊蓄を語る男。
その正体は?
ラストがいまいちだけど、そこに至るまでの経緯と蘊蓄がなかなか楽しい。
鬼畜だけど。
・「ヘッド・ワイフ」
事故により、寝たきりになってしまった美しい妻。
彼女と夫は、最近実験が成功した、首だけで生きる方法を取ることにする。
これはラストは珍しくハッピーエンドだなぁ。結構笑えるし。
グロテスクだけど。
・「おれの人形」
物体を石にする能力を持つ男。
彼は大学のマドンナの足を石化し、部屋に監禁する。
『監禁淫楽』*1で既読なんだけど、エッセンスのみを取り出した感じで好きな作品。
エログロ鬼畜だけど。
・「血の海」
ある日、地球上すべての水が血液になってしまう。
それを飲めと病気は治り、栄養も十分なため、文明は崩壊していく……
個人的には、この短編集で一番気持ち悪かった。
・「鉄輪の舞」
これ以上はないというほど、性格も気も合う夫婦。
しかし、そのせいで徐々に鬱屈が溜まり……
昼メロ系のドロドロから、オカルトミステリのラスト。
伏線も貼ってあって、小説として面白かった。
やはり鬼畜だけど。
・「東城線見聞録」
塔京の胃毛袋から伸びる東城線の各駅と住民を紹介した記録。
当て字から広がるイマジネーションの異世界。
よく乗っていた路線なんで、ひじょうに楽しかった。
『ビッグコミックスピリッツ』『ヤングマガジン』
ビッグコミックスピリッツ
・『パパがも一度恋をした』阿部潤さんの新連載
3年前に母が亡くなってから、いまだ立ち直れない父。
そんなある日、見知らぬおじさんが家にやってきて……
なんか変な感触の作品。様子見。
・『このSを、見よ!』
女性が、尻のあざを見ると欲情することに気づいた倫。
これを千鶴に見せれば……!
・『闇金ウシジマくん』
パピコは廃人となり、他人を利用していくことにした中田。
一方、ウシジマたちは、彼の限界が近いことをかぎ取っていた。
・『高校球児ザワさん』
授業で映画を見たザワさん。
その感想は……
ちょっとしんみり。
・『かもめ☆チャンス』
霧に包まれた更科。
師匠に、あと10秒だけこいでみろと言われ……
・『RAINBOW』
迫田のプロ初試合。
・『セルフ』
宇多の具合が悪いと聞いて、見舞いにやってくる。
・『とめはねっ!』
入賞者の席上揮毫。
・『バンビ〜ノ!SECOND』
ホールに行くことになった省吾。
土屋は面白キャラ全開になってきたなぁ。
・『ホムンクルス』
目覚めると、ホムンクルスが……
・『MOON』隔週
・『おやすみプンプン』隔週
・『スキエンティア』シリーズ連載
・『強制ヒーロー』シリーズ連載
・『花と奥たん』シリーズ連載
・『アイアムアヒーロー』お休み
ヤングマガジン
・『ヒメアノ〜ル』
森田のことが気になる漫画家。
彼のことを調べることに。
一方、森田は金がなくなり……
・『空手小公子小日向海流』
新道場を任されることになった南。
しかし、彼はまだ早いと断り……
・『も〜れつバンビ』
島のそれぞれの闘牛観。
一方、バンビは野原に放置。
・『みなみけ』
謎の映画前売り券。
・『ケッチン』お休み
・『Kiss×Sis』月イチ
■
以前にもネタにしたけど、新品で買えるんだなぁ。
更新ミスだと思ってたけど、今現在、完全に在庫ありになってるもんな。
DHCのサイトを見る限り、重版してる感じではないんだけど。
あんなに手に入れるのに苦労したのに……
未読の方はチャンス!
- 作者: ジュディバドニッツ,Judy Budnitz,木村ふみえ
- 出版社/メーカー: DHC
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
■
日記に出てこないように、全然TVアニメは見ないんですけどね。
オタ飲みのときに、一番最近見たアニメは『カウボーイビバップ』という始末(アニメ自体は『銀英伝』を延々と見てる)
しかし、車の中で「月の繭」を聞いていて、『ターンAガンダム』見てた事を思い出す。こっちの方が後だよね?
人生で唯一ちゃんと見ていたガンダム。
またもや、敵を作りそうだけど(笑)、全くガンダム興味ないんだよね。
戦争に巨大人型機械を投入する必然性が分からん。
一方で、『ターンA』はトム・ソーヤな世界でロボットが発掘されちゃうって言うところに、ロボットが出てくるSF的必然性があると思う。
また、戦争の期間だけでなく、彼らの人生が描かれているようなところも好きなんだよね。ロランの友達がパン屋かなんかになっちゃったりしなかったっけ?
あと、エピローグ好きとしては、最終回はたまらない。純愛&悲恋ものだしね。
と記憶だけで書いてるので、物凄い勘違いしてる可能性あり。
■
ウルヴァリン パーフェクト・ガイド (SHO-PRO BOOKS)
- 作者: マシュー・K・マニング,堂田和美
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: 大型本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (15件) を見る