SPIDER STAR

スパイダー・スター〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スパイダー・スター〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スパイダー・スター〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

スパイダー・スター〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

『スパイダー・スター』マイク・ブラザートン〈ハヤカワSF1710、1711〉

異星種族の遺跡が数多く残るアルゴに植民した人類。月の遺跡を調査中に、古代兵器のスイッチを入れてしまった! 太陽内の兵器が稼働し、巨大な火球がアルゴめがけて発射される。このままではアルゴは滅亡してしまう。それを回避するには、伝説に語られるスパイダー・スターに向かわねばならなかったのだが……!?

驚くほど、感想がないなぁ。
ある意味、SFらしいSFだと思うんだけど、「SF」の輪郭をなぞるような感触。個人的には、もっと宇宙考古学とか、アルゴ語のディティールが欲しかった。あまりストーリーに関係ない、フランクが以前の冒険で異星エンジンを手に入れた下りが一番面白かったかな。


読み逃したのか、疑問が多々。どなたか、解説していただけると嬉しいです(笑)
・太陽ビームはアルゴを破壊するのではなく、文明を滅亡させる程度?
・アルゴノートはスパイダー・スターに残った者と帰った者がいるの?
・アルゴノートの敵は誰? 
・破壊兵器のコードを教えることと、それを止めることは、契約にバッティングしないの?


竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)』のワクワク感を求めたんだけど、これなら、もっとスペースオペラ寄りにしちゃった方がよかったような。どっちつかずな感じで、異星文明の説明を省いている効果が全くない。
ラストもゲンナリ

DEXTER

デクスター シーズン1 コンプリートBOX [DVD]

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遅まきながら、『デクスター』を見始める。

マイアミ警察の優秀な血痕分析官デクスター。好青年で、その知識からも皆に頼られているが、実は彼は幼い頃から殺人衝動が抑えられず、法の目を逃れる極悪人を狙い、殺し続けるシリアルキラーだったのだ! そこに、冷凍庫キラーと呼ばれる、もう一人のシリアルキラーが現れ……

1stシーズンは、デクスターのターゲット、普段の事件捜査、冷凍庫キラーが三本の軸になっている。
これは、コメディドラマなのかなぁ。
彼がターゲットを殺す部分には全く緊張がなく、むしろ、普段の生活を送ろうとしている姿の方がハラハラさせられる。
感情は理解できないけど、常識は「知って」いるデクスターは、TPOに合わせた行動をちゃんと取る。特に、人から怪しまれないように付き合っている女性の子どもをあやす彼は涙ぐましい(笑)
そんなデクスターを挑発するかのような冷凍庫キラー。彼の作り出す死体を目にすると、ロマンティックなBGMが流れ、すっかり乙女。笑えます。
ただ、TVドラマにしてはかなりグロ描写アリなので、苦手な人は気をつけて。
原作『デクスター 幼き者への挽歌 (ヴィレッジブックス)』も出てます。


作中で、赤い糸を張り巡らせて、血痕の分析をするシーンが出て来るんだけど、本当にやってるの? かなり格好いいんですけど。
あと、『デクスター』では鑑識が警察の一部だけど、『CSI』では別系統みたいになってて、どういうことなんでしょ。