vN
- 作者: マデリン・アシュビー,ふゆの春秋,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 新書
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5歳のエイミーはフォン・ノイマン式自己複製ヒューマノイド「vN」の子ども。vNの母親の「複成」で、人間の父親と3人で暮らしている。しかし、彼女の日常は、卒園式の日に現れたvNの「お祖母ちゃん」、ポーシャの襲撃で一変した。エイミーが母親を助けようと、ポーシャに噛みついて呑み込んだ途端、彼女の身体は急成長し、大人になったのだ……。実はエイミーたちは、vNなら必ず備わっているはずの人間を傷つけないための安全機構が壊れていた。危険なvNとして、あるいは人間の支配からvNを解き放つ鍵として、エイミーは追われることになるが……。波乱万丈のジェットコースターSF。
無理なダイエット、ダメ! 絶対!
自分のコピーを文字通り産みだしてしまうアンドロイドが当たり前にいる世界、というのは面白いけど、どうにもいまいちハマりきれなかった。題名もカッコいいんだけどね。
その世界の基礎が描かれていなくて、なんかジオラマの上でキャラクターを動かしている印象。
ビジュアルイメージは映像的、アニメ的。美女の姿を持った幼児って、なんて非実在少女? 島の女王化するラストなんかも、既視感漂う。
途中にたくさん出てくる、ロボットSFネタもなんか素人っぽく、あざとくて好きになれなかった。
ただ、食べた相手の機能を身につけるエイミーの能力に激しく反応。
それって『機械戦士ギルファー』*1に出てきた、カ・ドウですよ!
全身がフードのように広がって、対戦相手を包み込んで補食し、食べ終わると相手の腕が脇腹から生えちゃう奇形的なデザインと能力が好きだったんだよなぁ。2週でやられちゃうんだけどw
解説読むと、作者は日本のアニメに造詣が深いらしい。
ということは、『機械戦士ギルファー』リスペクトなんじゃね?(何この感想)