About Time



『アバウト・タイム 愛おしい時間について』鑑賞


ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、タイムトラベルを繰り返す青年が本当の愛や幸せとは何かに気づく姿を描いたロマンティックコメディ。イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。主人公ティム役は「ハリー・ポッターと死の秘宝」「アンナ・カレーニナ」のドーナル・グリーソン、ヒロインのメアリー役にレイチェル・マクアダムス、ティムの父親役にビル・ナイ

忘れる前に、まず言っておきたい。レイチェル・マクアダムスかわいいよね。
正統派美人顔ではなく、可愛いのに野暮ったい服を着ちゃう感じが良く似合うw あと口角が。


もしかしたら、普通のロマンスで、タイムトラベルものって気づいてない人がいるんじゃないかなぁ。


タイムトラベルが軸だけど、それをメインで考えちゃうと、過去に戻った時点で、そこにいた記憶はないからそれは到着と同時に分岐された過去であり……とか、パラドクス的な何かに思いを馳せちゃう。
そうではなく、タイムトラベルできるからこそ、時間の大切さを学ぶ物語。


タイムトラベル体質をだいそれたことに使うわけではなく、恋人を探すために使うティム。
そのどうでも良さは細田版『時をかける少女』に近い。
何度も何度も繰り返し、理想の彼女を手に入れるまではコミカルだけど、タイムトラベルできるからといって、二つの現実を両立させることはできないのは普通の人生と変わらず、やはり人生は選択の連続だと気づく。
精子もタイムトラベルに左右される、というアイデアはなかなか斬新。タイムトラベル(=選択)の重大さの提示がかなりショッキング。


ある意味、死さえも超越できちゃうんだけど、それもまた誕生との二者択一を迫られ、そこでティムは真の成長を果たす。


ティムの弁護士仲間のフォローがなかったのがちょっと残念。