Mindscape



『記憶探偵と鍵のかかった少女』鑑賞


他人の記憶に潜入できるという特殊能力をもった探偵が、ひとりの少女の記憶に隠された真実の謎に迫る姿を描いたミステリーサスペンス。数々の難事件を解決する記憶探偵ジョン・ワシントンのもとに、16歳の少女アナの記憶を探ってほしいとの依頼が舞い込む。それだけならごく簡単な仕事のはずだったが、アナの記憶に潜入したジョンは、そこで16歳の少女が経験するにはあまりにも衝撃的な出来事の数々を目の当たりにする。アナの記憶の真相を探るため、関係者たちに話を聞いて回るジョンは、やがて怪しい男から尾行されるようになり……。ガイ・リッチー監督作や「キック・アス」などで存在感を発揮するイギリスの名優マーク・ストロングが映画単独初主演。ペドロ・アルモドバルギレルモ・デル・トロらの下で映画製作を学んだスペインの新人ホルヘ・ドラド監督がメガホンをとった。

雰囲気は凄い良かったし、改めて思い出しても嫌いな作品ではないんだけど、なんかコレジャナイ感が……


主人公は他人の記憶に潜れる記憶探偵。ハンストを続ける少女の精神に潜り、その原因を探ってやめさせる簡単な依頼だったはずが、彼女とその家族には幾つもの秘密が……という感じ。


サイコダイバーは心に傷を追っており、ダイブされる側の記憶と周囲の人々の証言に食い違いがある、と完全に「信用出来ない語り手」パターン。
彼女の記憶の断片とそれらの齟齬が、ラストでカチカチとはまっていく!……作品を期待してるとかなり肩透かし。
たびたび挟まれる怪しい記憶の断片が、ラストのために積み上げられているから作品としての矛盾はないんだけど、真相は別の話、というのはフラストレーションがたまる。


主人王のアナは『デスノート』の夜神月に近いかも。


マーク・ストロングは何やってもマーク・ストロングだなぁw