ルパン三世



『ルパン三世』鑑賞


モンキー・パンチ原作の名作「ルパン三世」を小栗旬主演で実写映画化。所有する者は世界を統べると言われる秘宝「クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ」を盗み出すため、鉄壁のセキュリティを誇る要塞「ナヴァロンの箱舟」に挑むルパンと仲間たちの姿を描く。小栗がルパン三世に扮し、次元大介玉山鉄二石川五エ門綾野剛峰不二子黒木メイサ、銭形警部を浅野忠信がそれぞれ演じ、日本、タイ、香港、シンガポール、フィリピンの5カ国でロケを敢行。それぞれのキャラクターの出会いから、強大な敵に立ち向かうことでおなじみのチームがいかにして結成されたかを描き出す。「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」を手がけ、近年は「ミッドナイト・ミート・トレイン」「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」などアメリカでも映画を製作してきた北村龍平監督がメガホンをとった。「ルパン三世」の実写化は、1974年の「ルパン三世 念力珍作戦」以来40年ぶり。

制作発表の段階で、みんな超ディスってやろうと手ぐすね引いて待ってたかもしれないけど、期待してたほどつまらなくなかったよ。
つまらなさを楽しむという意味では『ガッチャマン*1の方が面白い(難しい日本語)。もう、感覚がおかしくなってるのかもしれないけどw


まぁ、絶対条件では、確実につまらないわけですが。


いや、つまらないと言い切っちゃうと語弊があるかなぁ。
個人的にはキャストは悪くないと思ってるんだよね。黒木メイサが何か企んでるようにしか見えないとか、五エ門がやたら体格いいとかあるけどw
ルパン三世』ビギンズとして、次元と初対面という設定にも不自然感はない(それらなら五エ門とも初対面にして欲しかったけどね)
……加点方式だとこれくらいしか材料がない。


端的に言うと、「材料は悪くないのに、味付けがかなりダメ」


減点方式で上げていくとキリがないんだけど、まずアクションが野暮ったい&わかりにくい。カット割りの問題なのかなぁ。
小栗旬もアニメの喋りを真似しなくてもいいなじゃないの?
同じ材料で、もっとスタイリッシュにできたんじゃないかなぁ、と考えてしまう。全体的に設定、展開にちぐはぐな部分が多くて、それがカッコよさを妨げているんだよなぁ。
『アイアンマン』のジャービスみたいな立体映像システムが出てくるなら、ハッキングもキーボード叩いてないで、それで表現してよ。人工衛星はハッキングで使ってるんだよね? あそこはマンガ表現ぽく、データ通信をレーザーっぽく見せたほうがわかり易くない? そのくせ、今さら赤いレーザー光線によるセンサーとか、もう恥ずかしすぎる。
マイケルのキャラクターもなぁ。ルパンに匹敵する怪盗なんだから、もっとキャラを立たせて欲しかった。EXILEの人みたいな見た目は、髭面が次元とかぶる。
一握りの金持ちに財宝を独占させないため、と言ってる割には怪盗グループの金庫に大量に秘宝が隠されてるとか、しかも安っぽいとか、色々あるんだけど、個人的に一番首を傾げたのは、レーザーのパターンを五エ門にひたすら見させるというイジメw
72時間分くらいコンピュータで解析しろよ。コンピュータで不可能だと出てるのに、斬鉄剣でレーザーを斬っちゃう、ていうのがルパン的展開じゃないの? あそこで五エ門を使う意味が全くわからない。


ラストでルパンが緑ジャケットになるんだけど、それは逆のほうが良くない?


あと、タイ陸軍の隊長が、カラオケを始めやしないかとドキドキしたのは別のお話*2


ここまで書いといてなんだけど、ちゃんと作ってるのはわかるんで、続編は多少は期待してもいいのかも(実現するなら)