Dark Blood



『ダーク・ブラッド』鑑賞


1993年に23歳で死去した俳優リバー・フェニックスの幻の遺作。撮影中にフェニックスが死去したため長年未完成のままだったが、大病を患い、余命宣告をされたジョルジュ・シュルイツァー監督がキャリア最後の作品として取り組み、撮影できなかった部分をナレーションで補うなどし、2012年に完成にこぎつけた。妻を亡くし、かつて核実験場であった砂漠の荒れ地に住むネイティブアメリカンの血を引く青年ボーイのもとに、ハリウッドからやってきた裕福な夫婦ハリーとバフィーが、車の故障のため助けを求めてくる。世界の終末を待ちわびていたボーイだったが、美しい人妻バフィーとの出会いをきっかけに、愛を求め、狂気と正気の狭間に落ちていく。

撮影中にリバー・フェニックスが亡くなったの幻の遺作。


今まで、あんまり似てると思わなかったんだけど、ホアキンとどことなく似てるね。鼻は違うけど、目とか口とか。


正直、今も健在だったら、フィルモグラフィーに埋もれるような内容。
むしろ映画そのものよりも、薬物で死亡したことによる裁判沙汰、焼却処分されることとなっていたフィルムの救出、余命宣告された監督の最後の仕事、と園周辺の出来事のほうがはるかにドラマチックで面白い。


そこが見たいのに! という面白そうなシーンが残らず未撮影で、そこはどうしているかというと監督のナレーション。
その未撮影シーンは、リバーが狂気の芝居を見せるシーンばかりで、それを撮影する前に薬物で死んだという事実は、ヒース・レジャーとの共通点を見出したくなってしまう。


犬ちゃんが一番賢い映画だったかなw