CURTSIES & CONSPIRACIES

ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ (英国空中学園譚)

ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ (英国空中学園譚)

吸血鬼や人狼が人類と共存し、メカ使用人がお屋敷で働くヴィクトリア朝英国。レディのためのスパイ養成学校で学ぶソフロニア・テミニック嬢は、試験で前代未聞の優秀な成績をとるが、友人たちと仲違いするはめに。そんななか空中学園がいつもの荒れ地を離れ、ロンドンに向かうと発表された! 邪悪な発明家の卵の男子の一団も同行するというのだが……。おてんば少女が大活躍、ユーモア満載のスチームパンク冒険譚第二弾!

シリーズ第二作。


相変わらず、キャラクターが賑やかに動いて楽しい。
優秀な成績をとったせいで仲間はずれにされ、貴族の子弟と煤っ子の三角関係に悩まされるという青春を謳歌しつつ、その一方では陰謀が……
何かに似てるなぁ、と考えてみたら、『ザ・カンニング*1だw 
まだ第二話なのに、それぞれのキャラクター性は確固としたものになっていて、ドタバタコメディの物語を支えられるだけの頼れるだけの魅力がある。アレクシアが美人ではない(当時基準?)というのは繰り返されてきたけど、どうやらソフロニアは美人ではなく、かわいいという容姿っぽい。


本シリーズだけで十分に楽しめるけど、〈アレクシア〉*2からの引き続きの読者へのサービスも散りばめられていて楽しい。〈宰相〉と〈将軍〉、シドヒーグの伯父、真鍮のタコ、そして、とうとうラベンダーのつぼみちゃんも……


次も楽しみだけど、原著もまだ執筆中。まだまだかな。
ところで、〈アレクシア〉時代にには、なんで空中要塞は存在しないんだろうね? 出てきてないだけ?