Sinister



『フッテージ』鑑賞

イーサン・ホーク主演で、恐ろしい映像を発見したことから逃れられない死の運命に襲われる男の恐怖を描いたホラー。監督は「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン。「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」などを手がけたプロデューサーのジェイソン・ブラムが製作を担当。ノンフィクション作家のエリソンは、未解決のままになっている一家惨殺事件を本にまとめるため、現場となった家に引越してくる。そして、家の屋根裏部屋で事件の様子を映した恐ろしい映像を発見するが、その日から不吉な現象が立て続けに発生し……。

「こういう雰囲気って、気持ち悪いよね?」というだけで終始しちゃってるのがもったいない。
8ミリ映像の質感は気持ち悪くていいんだけど、それを支えるストーリーがイマイチ。
後から考えると、あれは伏線だったか、と気づくこともあるんだけど、それをもっと前面に出して、ミステリタッチにしてくれた方が好みだったなぁ。
だるまさんがころんだ状態は笑える。


以下ネタバレ。


作家が主人公で、キングっぽいなぁ、と思わせ、サイコなの? オカルトなの? という疑問を推進力に進み、『リング』に着地。


ホラーに理屈を求めちゃうのが間違いなんだろうけど、呪いの発動がよくわからないんだよなぁ。
子供がターゲットなのにフィルムを見られる環境にあるのは主人公だし、子供たちがそれを見たと匂わせる描写もないのはアンフェア。
引越しが条件というのも、同じ場所で儀式は出来ない、くらいのセリフは入れても良かったんじゃないかなぁ。
とにかく、雰囲気だけなんだよね。
悪魔が8ミリを編集してる図を思い浮かべると愉快だけど(笑)