FOURTH MANSION
- 作者: R・A・ラファティ,柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2013/04/29
- メディア: 単行本
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とってもいい目をしているが、おつむが足りない若き新聞記者フレッド・フォーリー。彼はテレパシーでつながって人間を越えた存在になろうとする七人組の 〈収穫者〉にそそのかされ、さる政界の大物が五百年前に実在した政治家と同一人物ではないかと思いつく。この記事を調べるうちに、フォーリーはいくつもの 超自然的友愛会が世界に陰謀をめぐらしていることを知り、熾烈な争いの中に巻きこまれていく……世界最高のSF作家、ラファティによる初期傑作長篇がつい に登場。善と悪、現実と幻想、正気と狂気が入り乱れ、奇天烈な登場人物が大暴れする唯一無二のラファティ・ワールド!
ゴメンナサイ……(誰にともなく)
ラファティの長篇は2本しか読んでないんですが、まだ短篇の方が口に合うなぁ。
『蛇の卵』*1よりは物語を追いやすかったんだけど、どうにもそこに入り込めない。
テレパシーで脳波をつなげ人間を越えようとする七人組、何百年も生き続ける政治家、世界に散らばる超自然的友愛会の陰謀と戦い、って〈イルミナティ〉*2みたいで面白そうなんだけどなぁ……
主人公の周りは全て、秘密結社や陰謀に精通している人間ばかりで、これは翻って、実は全世界すべての人間が何らかの結社に属していて、「第四の館」をめぐって闘争を繰り広げている!? とか妄想してみたりもしたんだけど、作中に出てくるように、まさに波長が合わないという感じ。
別作品でも出てくる「実はそういう設定でした」的な後出しジャンケンをさらっとやっちゃうのは、なんか好きなんだけどね。
他の作家でやられたら怒るところを、これはラファティの人徳?(笑)