2013年4月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/25
- メディア: 雑誌
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
翻訳は3本。
・「コヴハイズ」……チャイナ・ミエヴィル
夜中にある場所に忍び寄る父娘。
そこは、海から、ある構造物が現れる場所で……
非常にグロテスクなクリーチャーが出てくるんだけど、後半のその生態が明らかになると、急に擬人化して見てしまう不思議(笑)
・「小さな供物」……パオロ・バチガルピ
汚染物質が蔓延している未来。
そこでは出産の前に、予備分娩が行われていた……
ちょっと希望ある(?)「第六ポンプ」的未来といったところ。
現在から見ればぎょっとするようなことでも、自分がその時そこにいたのなら、それを全否定できるのか?というモラルを見せつけられるのがSF。
これは、今年度の読者賞に入るんじゃないかなぁ。
・「霧に橋を架けた男〈後篇〉」 ……キジ・ジョンスン
作業員が事故死し、打ちのめされるキット。
それでも工事は続けなければならない。
心通わせるようになったラサリは、橋が完成した時、どうするのか?
両岸がつながる時が近づいていた。
舞台が異世界だけで、内容は『プロジェクトX』かと思いきや、橋がもたらす視界の拡大、認識の変革は立派にSF。
また、描写は少ないながらも、登場人物の印象もそれぞれ強く残る。
「タイム・スリップSFM」第12回
今月は、1993年3月号。
「大森望の新SF観光局」おやすみ
「SF挿絵画家の系譜」第84回
泉鏡花と挿絵画家たち
「サイバーカルチャートレンド」第40回
スマートハウス
「サはサイエンスのサ」第215回
ヒッグスのはなし(その6)
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、『ふわふわの泉』実現?
香山リカは、女子柔道問題
「乱視読者の小説千一夜」第26回
ウェストレイクの『Memory』
「現代SF作家論シリーズ」第23回
藤元登四郎による神林長平論
「SFのある文学誌」第16回
明治のヴェルヌ・ブーム(2)
「パラフィクション論序説」第9回
「ゲーム的リアリズム」再考(その2)
「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
"Beyond the Light Cone"C・W・ジョンソン
"Mirrorblink"ジェイスン・サンドフォード
が面白そうだった。
来月の特集は、「〈星界〉シリーズ特集」