Total Recall

『トータル・リコール』鑑賞



「追憶売ります」*1の再映画化、ではなくて、1990年公開『トータル・リコール*2のリメイク。


う〜ん。
ちゃんと作っているのは分かるんだけど、なんか魅力がないなぁ。
90年版は、おばさんが割れてシュワちゃんが出てくるとか、鼻の穴からカプセル取り出すとか、ミュータントがいっぱい出てくるとか、そういう特撮時代ならではのビジュアル的な面白みがあったんだけど、CGでなんでもできちゃう21世紀では、演出やアイデアが巧みでないと、そこに楽しみを見出し難い。


物語は火星が舞台ではないけど、概ね一緒。
個人的には、原作からもうちょい引っ張って、宇宙人絡ませて欲しかったなぁ。フィクションラインがずれて、難しそうだけど。そう考えると、ディック凄いな(笑)
もしくは、多少なりともディックらしさを出すための小細工で、ラストにノイズが入って、これも夢かも、と思わせるとか。


ガジェットでは、『トータル・リコール』の代名詞とも言えるおばちゃんマシンは越えられず。オマージュはされてるけど。
地核貫くトンネル作れるなら地底都市作れんじゃないの? とか、エアカーの磁力制御はモニター壊しても変わらないんじゃないの? とかありますが、突っ込みすぎて疲れるほどではなく。
ただ、今回のリコール社が凄い怪しんですけど! 普通の旅行代理店みたいな気軽さで脳をいじっちゃうのがこの作品の、ある意味キモだと思うんだけど、あんな『クーロンズゲート』みたいな所、行きたくないよなぁ。


正直言って、リメイクの意義がよくわからない映画。
当時のシュワ映画なら、『バトルランナー*3を今の映像で作って欲しいんですが。
「おい、クリスマスツリー!」


あと、コリン・ファレルってもっとカッコよくなかった?
いろいろ疲れてるのかなぁ(笑)