Darth Vader and Son

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

遠い昔、はるか銀河の彼方で……

エピソード3.5:
ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
反乱同盟軍の英雄たちと戦うべく、銀河帝国軍を率いる。
だが、そのまえに、
まず4歳の息子、ルーク・スカイウォーと 遊んでやる必要がある……

確かに時間的には3.5だけど、内容的にはIFもの……か?(笑)
男手ひとつで息子を育てるダース・ヴェイダーと、そのやんちゃな息子ルーク(4才)を描いたほのぼの絵本。


思ってた以上に笑えます。
もう、表紙の時点でいいでしょ。


よくある惹句で、「可愛らしいイラストで、オリジナルを知らなくても楽しめる」的なものがあるけど、各シーンのパロディにもなっているし、『スター・ウォーズ』見ていたほうが楽しめるのは言うまでもない。特に旧三部作を見ていて、かつ異星人たち(ランコアの世話係とか)も覚えていれば、なおいい。


新三部作は一度きりだし、旧三部作も最近は見てないけど、『ピープルvsジョージ・ルーカス*1同様、やはり自分はSW好きだなぁ、と再確認させてくれる。
登場する全てが巧みなアイコンと化し、血肉に染み込んでいるので、彼らが何やっても楽しいんだよね。意識せずとも、ボイスチェンジャーに脳内変換されてるし(笑)
ルークがジャージャーの人形を欲しがっているエピソードで全世界が失笑を共有できる作品て、他にあまりないと思うんだよね。


ダース・ヴェイダーさんは「我が子を千尋の谷」的なパパかと思いきや、すげぇ過保護。個人的には、ルークがビスケット缶を取ろうとしえいるのを、明子姉さん状態で見守るパパが好き。
あと、ハン・ソロとは遊んじゃいけません。


実は極めて強いフォースによって未来を予知し、なおかつそれを回避できないと分かりながら、本当にこういう生活を送っていた、と妄想すると、「一緒に来るがいい」という台詞やラストページに目頭が……


SW好き(だった人含む)には、取り敢えず手にとって欲しい一冊。